幻影が重なる瞬間はもう飽きたぞ
もう、完全に忘れる事が出来たと思ってた。こいまろ茶を飲むまではね。1年半の同棲生活にピリオドを打ち、彼女が出て行ったのは3ヶ月前。
当時は寂しさで、誰も居ない部屋へ帰るのが嫌だったけど、最近はそうでもない。掃除や洗濯も、自分の事くらいは出来るから、別に不自由もありません。
会社同僚に誘われ、合コンにもチャレンジ。新たな出会いもあり、前向き思考へ変化、飲んじゃうか?
懐かしすぎる味が、幸せ時間にタイムスリップさせてくれやがる。
これじゃあ、いつまで経とうが忘れられず、苦しむよ。彼女が淹れるやつは、最高に美味しいと、友達に自慢ばかり。
淹れる事へ抵抗無いけど、一人ぼっちで味わうのは、もう少し時間が必要かも知れません。孤独で押しつぶされそう。いつまでも過去に縛られてたら駄目だよな。
早く一緒に楽しめる誰かを、見つけよう。早速、さっきゲットしたメアドに、当たって砕けろだ!